我が家は子供第一主義です。
子供が「やってみたい」と言ったことはほぼ全部やらせてきました。習い事、学びの機会、何でも。上の子は小学生の頃、予定が分刻みになるほど習い事をしていて、私も送迎だけで毎日へとへとでした。本人は忙しくしながらも時間を作って友達と遊ぶ方が性に合っているらしく、それはそれで良かったのですが、問題はお金です。

上の子だけでも相当なお金がかかっています。そして下の子にも平等に習い事や学びの機会を与えたい。子供のためならお金は惜しくない。みなさんも同じ気持ちだと思いますが、我が家はその気持ちのまま家計管理をほぼしていなかったのです。
結果、貯金ゼロ。
でも正直、あまり気にしていませんでした。
夫は平均より高収入。結婚してから私は専業主婦で、子供たちに習い事もさせてあげられている。友達からは「年下妻は良いよね、ずっと専業主婦じゃん」と言われていました。
あれ、私って裕福なんじゃない?

完全に錯覚、勘違いしてました。
実態はというと、子供にかかる費用が収入の25%、フルローンの住宅ローン、2年に1度はローンで車を買い替え。もうカッツカツです。ボーナスがあれば月々の赤字を埋めて、住宅ローンと車のローンを繰り上げ返済して、また赤字になって……ずっとそんな自転車操業でした。

いや、「やってこれちゃった」という方が正解。
少し話は逸れますが、私の父母は典型的な〈宵越しの銭は持たない〉タイプ。蓄財とは無縁な人たちで、それが私にとって普通でした。

そんな両親と正反対だったのが、今は亡き祖母です。祖父がとんでもない遊び人で祖母はとても苦労したそうで、幼い頃から「若いうちは自由にお金を使いなさい」と言い聞かされて育ちました。
そしてその教えを忠実に守って生きてきました。疑問すら持たずに。

社会人になって、友達が旅行に行くと聞くたびに「みんなお金持ってるな〜」と思っていました。自分の月給が特別少ないわけでもないのに、貯金したことがないから急な出費には全く対応できない。
でも困ったときは親に援助してもらえたから、本当の意味でお金に困ることがなかった。それがより一層、貯金とは程遠い生活を続けさせてしまっていたのだと思います。
そのまま夫と結婚、寿退社し、すぐに妊娠がわかって専業主婦へ。この段階でも考え方を改める必要があるとは微塵も思っていませんでした。

そして十数年後、海外赴任への帯同が決まりました。
海外に来て間もない頃、たまたま目にした日本のニュース。

【老後2000万円問題】
衝撃でした。もう本当にハンマーでぶん殴られた気持ちになりました。

年金って足りないの?みんな貯金してるの?ウチは貯金してないよ!あれ、ウチって高収入じゃなかったっけ?夫の定年まで10年もないよ!子供たちもこれからもっとお金がかかるよね。

ヤバいヤバいヤバい!!
過去に家計簿をつけたことはありました。でもそれは「いくら使えるか」を計算するためのものだったんです。

違ったーっ!間違えてた!!
家計簿は「いくら貯められるか」を考えるためのものだったんです。
定年まで10年を切ってから、ようやく気づきました。貯金の重要性に。
借入時の住宅ローンの完済予定は夫が77歳の時です。改めて書くと怖いですね。笑えない。
でも気づいた今からがスタートです。遅すぎると思えば何も変わらない、そう信じて家計と向き合い始めた話、これからも続きます。
年下妻

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